中切れな人生

実業団レースを走ったり、サイクリングしたり、写真を撮ったり、カメラ買ったり、旅行したり…

日本100名城94番大分府内城

どもども。

 

二回目の今回向かうのは、昨日も話していたように大分府内城です。

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西ノ丸西南隅櫓(左手前)と現在の大分県庁(右奥)

大分府内城(県指定史跡、市指定史跡)

所在:大分県大分市豊後国大分郡府内)

別称:荷揚城、大分城、白雉(はくち)城

築城年:慶長二年(1597)福原直高     

    慶長六年(1601)竹中重隆

廃城:明治五年(1872)

城主:福原氏、竹中氏、日根野氏、松平氏

城郭構造:梯郭式平城

天守:四重天守

遺構:石垣、堀、櫓、門、橋  

 

府内城の始まりは大友氏が転封され、豊後を治めていた早川氏に続き、府内に入った福原直高によって築城が行われ、その後の竹中重隆により現在の縄張りが完成され、そのまま明治に至ります。

典型的で近代的な梯郭式平城で本丸背後に海を臨み、厳重に西ノ丸・東の丸と曲輪と内堀をめぐらした城だったようです。

寛保3年(1743)の大火、明和6年(1769)、安政元年(1854)の大地震

城門・隅櫓も昭和20年まで比較的によく残っていたようですが、戦災で多くが焼けてしまい、現存建築物は宗門櫓と人質櫓がだけとなっています。

復元により西ノ丸西南隅櫓、大手門、東ノ丸西南隅櫓、廊下橋が再建されています。

 

ということで大手門からおじゃましまーす!

火頭窓?が使われていています。

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正確には「多聞櫓門」と呼ばれていたもので、1945年の空襲により破壊され、

戦後の昭和40年(1965)に再建されたようです。

大手門の下には日本100名城スタンプが置いてあったので、ここで押します。

24時間営業です(笑)

 

振り向くと背後に大分県庁の大きな建物が・・・

手前にこじんまりあるのは復元された東ノ丸西南隅櫓です。

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大手門を通り過ぎるとだだっ広い砂利の駐車場が広がっています。

本来ならば、大手門から入ると正面に西ノ丸、背後に回ると東ノ丸が広がっており、本丸との間には水堀が存在していたのですが、すっかり埋められています。

またこの空地には2013年に閉館した 文化会館があったようですが、すでに取り壊されているようです(昔のこの館内にスタンプが置かれていました)。

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 西ノ丸西南隅櫓と大手門の間に現存の宗門櫓(現在のものは安政6年1859年に再建)がありますが、特に説明版もなく、一部が剥がれおちております。

 全体写真を撮っておいたはずだったんですが・・・

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 城の外から見ると平櫓に見えるが、城内からは二重に見える建物で、平地に石垣を積んで築城する際、櫓の部分に櫓台をもうけていないため、このような地階を設けている。府内城址案内状より

 

西ノ丸西南隅櫓の裏側にやってきました。

なにか一本コンクリートの足が飛び出していますが、はて?こんな櫓構造があったかな?

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 階段を上り、宗門櫓を望みます。

クリートでこけそうになりました。

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 大分合同新聞本社の頭が見えます。

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天守台が丸裸に// 

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駐車場をぐるっと回って、本丸だった地域に入ります。

大手門と比べて見ると、ほんとにでかいですね。

あれが昔でいう天守なのかもしれません。

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こちらが現在駐車場入り口になっていますが、

もともとはこんなもんはなく、後世にぶち抜かれたもののようです。

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天守台の西側には山里丸に続く廊下橋が復元されています。

IMGP2769  廊下橋の手前には冠木門が設置されていたらしくその礎石を通り、目の前までやってきました。

IMGP2770橋の途中にもスタンプが準備されています。

今までいろんなお城に行きましたが、廊下橋を通るのは初めてです。

 府内城廊下橋

 

府内城廊下橋  

天守台から堀の方に下りて、人質櫓を望みます。

文久元年(1861)再建です。

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 天守台の南側は崩壊しているようで、無造作に階段が作られております。

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上った左手側は2階櫓跡。

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そこから多聞櫓で右側の天守につながっていたようです。

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ということは複合連結式四重(不明)階天守になるんですかね。

天守がどのようなものだったかは今もってはっきりしていないようです。

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 関係ないですが、縄張りが複雑かつ櫓数が多いのに、当時とはまるっきり変わっているため、頭が混乱してきます!!

ほんとは本丸にも複数の櫓と西ノ丸からは北大門があったはずなんですが・・・ 

 

天守跡から山里丸と廊下橋を望みます。

現在の山里丸は神社になっております。

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 ほんとうは内堀や櫓やらが見えるはずなんですよね。

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 宗麟像がひっそりありました。

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 城址公園としての整備、天守を復元する動きがあるらしいのですが、お金の都合で進んでいないようです。なのでいちおう駐車場も臨時駐車場ということになっています。

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人質櫓の裏側にきましたが、立ち入り禁止テープが張り巡らされているので、近づけませんでした。 

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 東ノ丸跡には二重櫓が復元?されています。

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 いったん大手門からでて、城の南東部に向かいます。

今いるところは三の丸もしくは堀だった場所です。

平櫓のはずなんですが、二階櫓が見えます。

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そのまま帯曲輪と呼ばれる、海とを遮る堤防のよう曲輪の跡を通りながら、城を回っていきます。

現在は埋め立てられ全く想像できませんが、すぐそこが海だったんですよね。

 本丸を望みます。IMGP2792

そのまま山里丸へ抜けて帰りました。

 

比較的近い場所のお城だったので、あまり好きなお城ではありませんが、楽しめました。

これが東北とかにあるお城ならテンション下がりますね(笑)

 

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日本100名城スタンプラリー94番大分府内城。

 

 

参考文献

『日本城郭辞典』鳥羽正雄 東京堂出版 1995年9月

現地案内パンフレット&説明版